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昨年は三兄弟のみの韓国旅行であったが、今回は長兄参加の四兄弟全員での旅を実現す
ることができた。この事を皆に話すと誰もが「兄弟仲が良いね」とか、「羨ましいね」とか言ってく
れるが、一般的には珍しいケースだそうで、そういう意味では我々兄弟は幸運である。平成27
年11月8日から4日間かけてローカル列車とバスを乗り継いで、台湾を北から南までグルメや
観光を楽しみながら、ぐるりと一周する旅である。台湾は人口約2,300万人で、九州よりやや小
さく、サツマイモのような形をした島国である。1895年から1945年までの半世紀日本が統治して
いた関係で、ダムや道路建設などインフラ面での貢献を今でも称え、とても親日的である。先
の3・11の東北大震災では、いち早く我が国に対し、援助の手を差し伸べてくれた国でもある。
1. 第1日目（松山空港〜九分〜花蓮）
羽田から約3時間半で台北の松山空港に着く。空港を出ると南国特有の生暖かい風を感じ
た。日本と気温の差がこの日は10度もあった。今回のツアー客は、男性5名、女性18名と言う
ことを確認した。派手な車体のバスに乗り、一番前の席に陣取る。車窓からはアパートやマン
ション群が見えるが、ベランダや窓に網や鉄格子のあるものがアパートで、無いものがマンショ
ンだそうだ。何故ならマンションは警備が見張っているからだそうだ。また、道路の脇に簡易食
堂らしき所を多く見受けるが、ここ台湾でもベトナムなどと同じで、食事は全て外食との事であ
り、いつも繁盛しているのだ。町を過ぎ、南国独特の椰子やフェニックスの並木を見ながら、バ
スは東方の山々に向かって走ること約1時間、かって金鉱街として栄えた九分へ到着する。こ
の町は山頂に開けており、細い路地や急な階段を登り、女郎街の面影も残す中心街に辿り着
く。ここは映画のロケ地やアニメのモデルになった所だそうだ。荒くれ男達で賑わっていた昔を
想像してみる。バスは狭い曲がった道を瑞芳駅に向かう。途中、台湾名物のビンロウ売りの可
愛い娘ちゃんを車窓より眺める。駅前でビールやつまみを仕入れて特急列車に乗り込み、皆
で乾杯する。列車は右に高い山々を臨みながら南下、約2時間後に花蓮駅に着く。レイクショア
ーホテルにチェックインしてから、夕食は広東料理を囲んで再びビールと召興酒で乾杯。
た。日本と気温の差がこの日は10度もあった。今回のツアー客は、男性5名、女性18名と言う
ことを確認した。派手な車体のバスに乗り、一番前の席に陣取る。車窓からはアパートやマン
ション群が見えるが、ベランダや窓に網や鉄格子のあるものがアパートで、無いものがマンショ
ンだそうだ。何故ならマンションは警備が見張っているからだそうだ。また、道路の脇に簡易食
堂らしき所を多く見受けるが、ここ台湾でもベトナムなどと同じで、食事は全て外食との事であ
り、いつも繁盛しているのだ。町を過ぎ、南国独特の椰子やフェニックスの並木を見ながら、バ
スは東方の山々に向かって走ること約1時間、かって金鉱街として栄えた九分へ到着する。こ
の町は山頂に開けており、細い路地や急な階段を登り、女郎街の面影も残す中心街に辿り着
く。ここは映画のロケ地やアニメのモデルになった所だそうだ。荒くれ男達で賑わっていた昔を
想像してみる。バスは狭い曲がった道を瑞芳駅に向かう。途中、台湾名物のビンロウ売りの可
愛い娘ちゃんを車窓より眺める。駅前でビールやつまみを仕入れて特急列車に乗り込み、皆
で乾杯する。列車は右に高い山々を臨みながら南下、約2時間後に花蓮駅に着く。レイクショア
ーホテルにチェックインしてから、夕食は広東料理を囲んで再びビールと召興酒で乾杯。
2. 第2日目（花蓮〜太魯閣国立公園〜高雄）
朝7：15ホテル出発。バスは北に戻るような形で川沿いを走り、太魯閣峡谷国立公園で下車。
高い山々が見下ろす渓谷の美しさに浸りながら、大理石の岩石が転がっている谷川や絶壁を
背に建つ長春祠まで足を運ぶ。その脇を流れ落ちる滝が特に美しい。その後大理石工場を見
学してから、バスは花蓮駅に向かう。駅構内で缶ビールを買い求め、急行列車に乗り込む。や
がて、ガイドの宋さんから弁当が配られ、ビールを飲みながら腹を満たす。骨付きの大きな肉
と味付き丸卵などが入っており、ご飯はまあまあであった。列車が南下するに連れ、バナナ畑
やマンゴ畑などが現れ、エビ・アヒル・鰻などの養殖池も見えた。約5時間半で高雄駅に着く。
バスに乗り換え、夕陽が美しい高雄市街を寿山公園に向かう。高台からは高雄市街や遠く台
湾海峡まで見えた。ここにあるお宮は、昭和天皇がかって訪れた所で由緒ある所だそうだ。夕
食は町のレストランで「海鮮料理」を楽しみ、同席の女性6人グループ全員で杯を重ねる。夜市
で賑わう六号二路を散策して、アンバサダーホテルに入る。
高い山々が見下ろす渓谷の美しさに浸りながら、大理石の岩石が転がっている谷川や絶壁を
背に建つ長春祠まで足を運ぶ。その脇を流れ落ちる滝が特に美しい。その後大理石工場を見
学してから、バスは花蓮駅に向かう。駅構内で缶ビールを買い求め、急行列車に乗り込む。や
がて、ガイドの宋さんから弁当が配られ、ビールを飲みながら腹を満たす。骨付きの大きな肉
と味付き丸卵などが入っており、ご飯はまあまあであった。列車が南下するに連れ、バナナ畑
やマンゴ畑などが現れ、エビ・アヒル・鰻などの養殖池も見えた。約5時間半で高雄駅に着く。
バスに乗り換え、夕陽が美しい高雄市街を寿山公園に向かう。高台からは高雄市街や遠く台
湾海峡まで見えた。ここにあるお宮は、昭和天皇がかって訪れた所で由緒ある所だそうだ。夕
食は町のレストランで「海鮮料理」を楽しみ、同席の女性6人グループ全員で杯を重ねる。夜市
で賑わう六号二路を散策して、アンバサダーホテルに入る。
3. 第3日目（高雄〜蓮池潭〜日月潭〜台北）
昨日同様、朝7：15ホテル出発。市の北方にある蓮池潭風景區を訪れる。大きな池があり、
湖畔にはガジュマロやマンゴの木が茂っていて、小鳥も鳴き、遠方には赤い塔が二つ見える。
慈済宮というお寺の前の池の中にその塔があり、これを龍虎塔と言い、虎と龍が大きな口をあ
けた建造物の中に、階段が続いており、虎から入って龍から出てくればご利益があるとかで、
それに従った。民芸店に寄ってから、台湾中部の海抜728mにある高山湖「日月潭」へ向かう。
エメラルドグリーンの湖と、湖畔に建つ「文武廟」は一見の価値がある。先の地震で被害を受
けたそうであるが、すっかり再建され、龍や獅子の彫刻や内部の金・銀の装飾は眩いばかりで
あった。昼食は飲茶料理をむさぼる様に食べた。ここでも乾杯。その後バスは高速道路を北
上、約3時間半で台北に着く。途中台湾独特の墓地も見えたが、土葬が主流で祖先代々を祀
るそうである。台北はさすが台湾一の都市だけあって、車も多いがオートバイが主流だそうだ。
夜は4,500円支払い、オプションツアーに参加した。台湾料理を楽しんだ後、露天で賑わう士林
夜市の散策に出かけた。今晩が最後となる宿泊を「フーロンホテル」でとる。
湖畔にはガジュマロやマンゴの木が茂っていて、小鳥も鳴き、遠方には赤い塔が二つ見える。
慈済宮というお寺の前の池の中にその塔があり、これを龍虎塔と言い、虎と龍が大きな口をあ
けた建造物の中に、階段が続いており、虎から入って龍から出てくればご利益があるとかで、
それに従った。民芸店に寄ってから、台湾中部の海抜728mにある高山湖「日月潭」へ向かう。
エメラルドグリーンの湖と、湖畔に建つ「文武廟」は一見の価値がある。先の地震で被害を受
けたそうであるが、すっかり再建され、龍や獅子の彫刻や内部の金・銀の装飾は眩いばかりで
あった。昼食は飲茶料理をむさぼる様に食べた。ここでも乾杯。その後バスは高速道路を北
上、約3時間半で台北に着く。途中台湾独特の墓地も見えたが、土葬が主流で祖先代々を祀
るそうである。台北はさすが台湾一の都市だけあって、車も多いがオートバイが主流だそうだ。
夜は4,500円支払い、オプションツアーに参加した。台湾料理を楽しんだ後、露天で賑わう士林
夜市の散策に出かけた。今晩が最後となる宿泊を「フーロンホテル」でとる。
4. 第4日目（台北観光）
旅行最終日の平成27年11月11日（水）の朝を迎える。外は生憎の雨模様だ。今朝の出発は
7:50と言う事で少しは余裕がある。ホテルのロビーに集合し、バスに乗り込む。朝の出勤風景
を車窓から眺めながら台北の市内観光に出かける。中正紀念堂で下車する頃は、風も出てき
て雨も強くなってきた。蒋介石像が立つ紀念堂を中心に、戯劇院や音楽廟が遠くに見えた。次
に台北最古の寺廟と言われている龍山寺を訪れる。ここは格式高い寺院と言われ、雨の中多
くの参拝者で賑わっていた。最後の訪問先「国立故宮博物院」に向かう途中、車窓から1919年
に台湾総督府として日本が建設した「総統府」が見えた。やがて高台に建つ故宮博物院に到
着、宋さんのガイドで内部の展示品を見学する。特に有名な翠玉白菜とメノウの肉形石を見落
とさないようにした。30年位前にここを一度訪れているが、歴史の奥深さを再確認した。ようや
く雨も上がったので、広場で兄弟皆で記念写真を撮りあう。その後、バスは思い出をいっぱい
乗せて「松山空港」に到着。宋さんやこの旅を共にしてきた皆さんに別れを告げ、16:00発
BR190にて、早来年の計画を話し合いながら帰国の途に着いた。（完）
7:50と言う事で少しは余裕がある。ホテルのロビーに集合し、バスに乗り込む。朝の出勤風景
を車窓から眺めながら台北の市内観光に出かける。中正紀念堂で下車する頃は、風も出てき
て雨も強くなってきた。蒋介石像が立つ紀念堂を中心に、戯劇院や音楽廟が遠くに見えた。次
に台北最古の寺廟と言われている龍山寺を訪れる。ここは格式高い寺院と言われ、雨の中多
くの参拝者で賑わっていた。最後の訪問先「国立故宮博物院」に向かう途中、車窓から1919年
に台湾総督府として日本が建設した「総統府」が見えた。やがて高台に建つ故宮博物院に到
着、宋さんのガイドで内部の展示品を見学する。特に有名な翠玉白菜とメノウの肉形石を見落
とさないようにした。30年位前にここを一度訪れているが、歴史の奥深さを再確認した。ようや
く雨も上がったので、広場で兄弟皆で記念写真を撮りあう。その後、バスは思い出をいっぱい
乗せて「松山空港」に到着。宋さんやこの旅を共にしてきた皆さんに別れを告げ、16:00発
BR190にて、早来年の計画を話し合いながら帰国の途に着いた。（完）
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